石清水八幡宮は、1200年近くの歴史を持つ神社です。その起源は、八幡神が九州の宇佐神宮から男山に遷座された859年まで遡ります。貴族も庶民も同様に、何世紀にもわたってここへ参拝したので、石清水八幡宮は大きな本社、末社、多数の寺院を備え、最終的に山全体へと広がり、そして山のふもとには町が栄えました。八幡神は、京都と皇室の守護者として信仰されてきたため、人々は石清水八幡宮へ厄除けを祈願しに訪れ、それは今日まで続く習慣となっています。
何世紀にもわたって、石清水八幡宮は、神道と仏教の両方の宗教的要素を組み合わせた複合体でした。神道の神聖な存在(神)と仏教の神聖な存在(仏陀、菩薩)を融合したひとつの存在として信仰するというこのスタイルは、仏教が6世紀に日本へ伝来した後に徐々に一般的な習慣となっていきました。八幡神への信仰は特に篤かったため、石清水八幡宮は、神仏習合の発展と八幡神信仰を全国に広める上で大きな影響を及ぼしました。この神仏習合は、政府が1868年に二つの宗教を分離する命令を出すまで、1000年以上続きました。
石清水八幡宮は、現在でも全国有数の神社の一つであり、その長い歴史、神仏習合の宗教的伝統、注目すべき建築物で知られています。2016年には、本殿を含むいくつかの建造物が国宝に指定されました。