- 京都府
- 歴史・文化
八角堂
はっかくどう
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八角堂
はっかくどう
八角堂は、かつて神道と仏教を融合して信仰していた神仏習合の施設だった石清水八幡宮の一部であった主要な仏教関連の建物の中で、唯一現存しているお堂です。この8つの壁面を持ったお堂の建築様式は比較的珍しいもので、それは正八角形ではなく、壁面の幅は全部が同じ長さというわけではありません。このお堂にはかつて、石清水八幡宮の本殿に今も祀られている八幡神と強い繋がりがあった仏である、阿弥陀如来の高さ3メートルの木像がありました。 八角堂はもともと13世紀に建てられたもので、高位の貴族や権力者からの寄進で何度か再建・修繕されました。現在の形となったのは17世紀にまで遡ります。1868年に、明治新政府は神仏分離を命じ、石清水八幡宮から全ての仏教建造物を取り除かなければならなくなりました。八角堂を救うため、近くの正法寺の元住職は、1870年に現在地である古代古墳の頂上にこのお堂を移しました。 国指定重要文化財に指定されている阿弥陀如来像は、1998年から京都国立博物館で展示され、2008年に正法寺へ移されました。 八角堂の元々あった場所と現在地は、かつて石清水八幡宮の境内の一部だったものとして、2012年に国指定史跡に指定されました。
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