関西パビリオン

2025.04.05

センターサークル「触って感じる展示物」のご紹介

関西全体を表現する展示エリア・大関西広場のセンターサークルに設置されている、各府県の「触って感じる展示物」をそれぞれご紹介いたします。

  • 滋賀県

    信楽焼 タヌキ

    信楽焼は滋賀県甲賀市信楽町周辺で作られる陶器で、鎌倉時代(13世紀)後半に始まったとされる「日本六古窯」の一つです。
    タヌキは「た(他)」「ぬき(抜き)」=「他を抜く」という意味に通じるため、信楽焼のタヌキは「商売繁盛の縁起物」として店先等に置かれ、関西パビリオンの各所にも描かれています。

    信楽焼 タヌキの実際の展示品。

  • 京都府

    京焼・清水焼 茶碗

    「京焼」は茶の湯の流行とともに、東山山麓地域を中心に広がった焼き物で、「清水焼」は清水寺の参道である五条坂で作られていた焼き物です。
    京都は焼き物の大量消費地だったため、さまざまな地域の陶工たちが集まり、各産地の原料や技術を融合させ独自の進化を遂げました。

    京焼・清水焼 茶碗の実際の展示品。

  • 兵庫県

    淡路瓦(鬼瓦)

    淡路瓦の起源は約400年前まで遡るといわれます。
    特徴は、原料となる淡路の粘土に由来する『いぶし瓦』。その美しい色合いから、屋根瓦だけでなく景観材など、様々な用途で使用されます。
    淡路瓦の中でも一つ一つ手作りで作られる鬼瓦は、日本家屋の屋根の端に取り付けられ、雨除けとしての実用的な機能のほか、魔除けの意味も持っています。

    淡路瓦の実際の展示品。

  • 奈良県

    奈良筆

    6世紀頃に中国から伝来し、7世紀頃には奈良の飛鳥地方で作り始められ、奈良時代に入ると製筆の技術も進歩したと考えられています。
    毛質に応じて配分・寸法を決めて混ぜ合わせ、毛組みに時間をかける「練り混ぜ法」により、穂先の仕上がりに絶妙の味がある高級毛筆が作られています 。

    奈良筆の実際の展示品。

  • 和歌山県

    「戻り苗」と「森の木霊」

    植林用苗木をどんぐりから室内で育てて山に返す、新しいカタチの観葉植物”戻り苗”。苗が森の中で根付くよう、林業の育苗用コンテナを使用しています。
    「森の木霊」は木のオブジェです。森に宿る小さな精霊をイメージして作られています。ツボを押したりリンパマッサージができます。
    「戻り苗の木鉢」には紀州材の檜、「森の木霊」には紀州材の檜やブナが使用されています。

    「戻り苗」と「森の木霊」の実際の展示品。

  • 鳥取県

    弓浜絣 テディベア

    鳥取県西部の「弓ヶ浜」は江戸時代から特産の木綿「伯州綿」を使った絣の産地として知られ、昭和50年には「弓浜絣」として国の伝統的工芸品に指定されました。
    農家の自家用の仕事着や布団生地などから始る弓浜絣は、家族の健康や長生きを願う縁起のよい柄等の素朴な絵柄で知られ、吸湿・保温性に富んだ木線素材であることが大きな特徴です。

    弓浜絣 テディベアの実際の展示品。

  • 徳島県

    阿波おどり 用具

    「阿波おどり」は徳島で発祥し、400年以上の歴史を持つ盆踊り・伝統芸能です。今やその人気は、国内のみならず世界各地に広がっています。踊り子が身につける編み笠や下駄、印籠などの様々な用具は、伝統を継承しつつ、時代にあわせて変化しており、踊り手の息づかいが感じられます。

    阿波おどり 用具の実際の展示品。

  • 福井県

    CITON 撥水加工 越前和紙 ピクニックシート

    「CITON」は、和紙から生まれた100%生分解性の地球にやさしいピクニックシート。越前和紙を1枚1枚職人が手で揉んでシワを付けているため、柔らかくクッション性があり、1つとして同じ表情がありません。
    「CITON」は、伝統工芸品を現代のライフスタイルに合わせてアップデートしていくプロジェクト「F-TRAD」で誕生した商品です。

    越前和紙 ピクニックシートの実際の展示品。

  • 三重県

    四日市萬古焼 土鍋

    「四日市萬古焼」は江戸時代中期に桑名商人 沼波弄山(ぬなみろうざん)が茶の趣味が高じて自ら茶器を焼き始めたのが始まりとされています。
    そして、自分の作品が永遠に残るようにとの願いを込め「萬古不易(ばんこふえき)」の印を押したのが萬古焼の名の由来です。
    萬古焼は耐熱性が高く保温性もあるのが特徴で、土鍋の生産高は国内産土鍋の約80%を占めています。

    四日市萬古焼 土鍋の実際の展示品。